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継ぎ接ぎだらけの

by 渋谷雄大

付け足し・継ぎ接ぎは破綻する

ひとりの建築家がゼロから設計して建設まで携わった建物は一体感があって芸術品といえるレベルとなります。一方で、分業体制で企画と設計、建設とが別々の人間で行った建物はどこか一体感が無いことってあります。

家でも建て増しを繰り返して、結果、いろいろなところに矛盾が発生して迷路みたいな住みにくい家になったりしますよね。

様々な考えを持った人たちがうまく機能している時は、相乗効果を生みだしてより大きな仕事ができます。しかし統一性が失われることでハリボテ感がでてきます。ところどころに矛盾や不整合が起きてきます。

僕の個人的な考え方ですが、原則的にひとつの仕事はひとりで完結することが望ましいと思っています。もちろんサポートとして誰かの協力を得ることはあったとしても仕事の主体はあくまでも一人。親方はひとりであること。そして絶対。その親方の考え方に別の人間の意見を挟むことで、矛盾が発生していくのだと思っています。

仮に親方の仕事に新しいアイデアやアドバイスをするのであれば、継ぎ足しするではなく、ゼロから改めて作りあげる発想にならなければいけません。
継ぎ足しや付け足しは気がつくと様々な矛盾をはらみます。そして厄介なことに当事者はそれに気がつきにくいんですよね。周りから見るとひどくチグハクに見える。でも当の本人たちは一貫性があると認識してしまう。

会社経営でも全く同じだと思っています。
経営者の理念に沿って、部下は動きます。しかし一旦経営者に不信感や不安を持ちはじめると様々な継ぎ接ぎを勝手に始めます。経営者に余計なアドバイスをします。経営者が部分的に取り入れることでかえって一貫性が損なわれることもあるんです。

経営者の役割は、会社としての筋を作ること。
そこに勤めている部下は、その筋を強固にするために存在しています。
その筋から逸れてはいけません。逸れたいのであれば転職するか、自ら起業すれば良いんです。
そして部下は、経営者の筋に沿った中で、事業アイデアを考える。
そしてその事業を発起した人物は、その事業の事業社長です。
事業社長の部下は、事業社長の筋を逸脱してはいけません。
もし逸脱したいのであれば、自ら、自分の事業を作れば良いんです。

物事はすべて一貫性が必要なのだと考えています。
もし一貫性が損なわれるのであれば、どこかで必ず矛盾が発生します。
今度はその矛盾を解決しようと更に矛盾を生み出す継ぎ接ぎが状態化していくんだと思っています。
今の大企業は、前向きなビジネスをしているのではなく矛盾を継ぎ接ぎするために存在している企業が多いのではないでしょうか?

こういう時に必要なことは、一旦、すべてまっさらにして一から一貫性のある仕組みを構築するしかないってことです。

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渋谷雄大
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