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主体

by 渋谷雄大

主体がどこにあるか?

研修講師、講演家、コンサルタントとして活動させて頂いておりますが、いつも考えていることが「主体」がどこにあるのか?ということです。

僕自身が心がけていることは「主体は相手にあり」です。
もちろん、当たり前のことではないか?と言われそうですが、実際にはなかなか難しいことなんだと思います。

例えば、僕は講演会ではテキストをほぼ使いません。
理由は、その場に来てくださった受講者の特性を主体に考えて講演の話し方や順番、内容を変えるからなんです。講演会の場合、その多くは、当日まで職業や年齢層、課題などの特性はわからない状態で登壇します。
例えば、夜の講演会で、参加されている方が疲れていそうな顔をしていると、ワークをはじめに行って楽しんでもらってから内容に入ろう、と講座中に決めます。
事前にある程度考えていた事例があったとしても、実際に受講者に触れてみるとピンと来ない事例だと感じたら、別の事例を持ってくることや、場合によっては、近い事例を講演の合間に知り合いのコンサルタントなどに聞きながら急遽準備することもあります。

先日もアイデアをみんなで出そうという演習があったのですが、受講者間でいまいちアイデアが出てこない。もともと決めていたやり方では相性が悪かったんですね。
そこで急遽、その場で新しい方法を考え出して、実施しました。おかげさまでアイデアは通常よりも圧倒的に出るようになりました。

テキストに沿って話すというのは「自分が主体」となっています。
自分が話したいことを話す。自分のストーリーで話すことです。
講演会や研修会は「ライブ」です。
どんなに事前に準備したとしても、想定通りにいくわけはありませんし、想定通りに行っていると感じているのだとしたらそれは講師の奢りだと思っています。
だって、どんなに事前準備したとしても、受講者とお会いしたことがないのに思惑通りいくはずが無いんです。
正直、「相手が主体」というのは、はっきり言ってとてつもなく怖いことなんです。
自分のストーリーではなく、相手のストーリーに臨機応変に合わせていく。
相手の課題に合わせて、自分の知識や事例を組み込んでいく。

これはコンサルティングでも全く同じです。
相手の環境や状況は一社一社全く異なります。
人員、スキル、立地、考え方、戦略、歴史。すべてが違うのですから、アドバイス内容は変わってこなければおかしいんです。
でも多いのが、どんなクライアントにも同じようなアドバイスを実施するケース。
ネットが必要な企業がいるかもしれません。
ネットでも、ブログ?SNS?動画?WEBサイト?広告?どれを組み合わせるかはすべて異なります。
アナログが必要な企業がいるかもしれません。
チラシ?DM?お礼状?飛び込み営業?
まずは業務効率化が必要な企業がいるかもしません?
社長の理念を整理することが優先なのかもしれません?

自分が持っている知識や経験をひけらかすのが講師、コンサルタントではありません。
かっこよくプロジェクタでプレゼンするのが講師ではありません。

あなたは本当に相手主体で仕事をしていますか?

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渋谷雄大
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