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誰も否定しない

by 渋谷雄大

他者否定は意味が無いですよ。

そこに至った経緯というものがあるのですね。
人は、自分が積み上げてきた経験(固定概念)に照らし合わせて、他人を見ていきます。
しかも無意識に、自分の経験則が役に立たない事や人に出会ったときに、拒否・否定・拒絶してしまいます。
自分ができることを、当たり前のように人に求めます。
自分に自身がある人ほど、その傾向は強くなります。
『そんなの出来て当たり前じゃん!』って言葉を良く聞きます。でも、それが当たり前にできるのは、あなたがこれまで培ってきた経験があるからなんですよね。

ソーシャル・メディアが登場してから、価値観が多様になっていくのでは?と言われていました。
でも悲しいことに、その逆を突き進んでいる。
価値観がどんどん固定化されやすくなってしまっている。だって、自分の価値観に合わない情報が入ってこないようにコントロールされてしまい、価値観に無い情報は目に飛び込んでこなくなるシステムなのだから。

居心地はとても良いかもしれません。自分と同じ考え方の人しか、目に飛び込まないのだから。

逆に、自分と違う価値観に対する接し方がとても厳しくなってしまったんです。
自分の考え方と違う相手を徹底的に否定し、拒否し、断絶してしまう。
違う価値観に出会ったときの免疫が無くなってしまった。

自分がこう思う!という主張は良いけれど、それは違うと否定してはいけない

自分が主張することはとっても大切だけれど、他者の価値観を否定してしまうのは違うと思います。
自分の主張は自分の主張。他人の主張は他人の主張。
自分とは違う価値観を持っている人に出会ったら、「あー面白い考え方をしているな〜。」という価値観を理解・受け入れの姿勢をもう少し持ちたいところです。

経営者は、様々な価値観を受け入れられるかが大切な資質

社長とは違う価値観をもつ従業員に出会ったらどうするのか?
否定して、自分のやり方・考え方に変えさせるのか?それとも、その考え方を認めて、最大限活かす方向に持っていくかが、どちらの考え方に依るかです。

社長が言ったとおりにやれば良いんだ!が通用する時代は終わりました。これだけ変化の激しい時代ですから、自分の価値観にズレが生まれることも多い。でもひとつの価値観だけでは、自分がズレているのか?ズレていないのか?確認する術がありません。

人は、比較することで自分の立ち位置を確認するものです。

自分の価値観が、どの位置にいるのかを確認するには、違う価値観の人と比べるしか無いんですよね。
だから、同じ仲間でつるんでいると、他の価値観に出会うことが少なくなり、それが正しい方向に進んでいるか?間違っているか?すら気づくことができなくなってしまいます。

完全に裸の王様状態です!

ですから、価値観を確認するためにも、価値観が違う相手と付き合っていく必要があるんです。
価値観が違う人を否定するのではなく、その人が、そういう価値観に至った経緯に敬意を評することが大切ではないでしょうか。
そしてその経緯に思いを馳せることで、自然と、相手の価値観を尊敬することができるようになるのだと思います。
自分以外の価値観に興味が持てるようになったら、人生も仕事もとっても楽しくなると思いません?

創業支援でも意識していることは

創業したい人には、様々な価値観を持っている人がいます。
もちろん、僕よりもたくさんの経験をしてきている人も大勢いらっしゃいます。
創業支援で意識していることは、否定せずに、可能性を考える、ということに時間をおきます。
創業支援される方の中には、ダメな部分があったら「やめたほうが良いですよ」と伝えたほうが良いという方もいらっしゃるでしょう。
実際に、創業するのは大変だ!生半可な気持ちではうまくいかない!経験が無いんだからやめておいたほうが良い!など結構手厳しくアドバイスされる方も多いです。

確かに、失敗させないためには、起業を思いとどまらせた方が良いかもしれませんし、そういう立場の方もいないと創業支援の価値観に多様性が生まれません。

やらないほうがリスクは負わない。アドバイスした人も、失敗する可能性を減らせて上げられたので責任を果たしたと思えるでしょう。

起業をやめさせたらその責任も考えなくちゃ

起業を思いとどまらせるってとても責任が重いんです。
だって、その人が成功する可能性や、そのサービスがもしあったら喜んでくれる顧客の気持ちを潰した可能性もあるんですよね。
起業して成功したかもしれない可能性を潰した責任も感じながらアドバイスする必要があります。
その人が思いとどまったことで、その先の仕事がどう変わっていくか?
もしかしたら後々、大変な後悔に苛まれる可能性もあります。

だから、僕がいつも考えているのは、創業したいという気持ちをできるだけ尊重してあげる。
ただ、大失敗しないように、どうすれば成功するか?という道筋を共に考える。
アクセルを踏みすぎる人には、少しだけブレーキが掛かるように、アドバイスを加える。

というように、創業塾や起業塾に来た受講者の価値観や想いを尊重してあげたいんです。

前に進んでいる人は止めない。でも軌道修正はする。

自動車に乗ってアクセルを踏もうとしている人にブレーキはかけません。前に進もうとしている人を止めるだけの責任は負えません。
でも、どの道を進めば、良いか、少し遠回りのルートが良いよ、とか、ここは砂利道があるから手前を右に行こうね、とかルートの修正はします。

コンサルタントがやるべきことは、進もうとしている人を止めることではなく、最適なルートへ誘導することだと思ってます。

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渋谷雄大
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