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創業支援と事業コンサルは別物

by 渋谷雄大

創業者を支援するのと、経営コンサルティングは別物

がんばれー!

創業予定者に対する創業支援や事業者に向けた経営コンサルティングを行っています。で、思ったのが創業支援と経営コンサルティングは全く別物であるということです。

ちなみにですが、創業支援(創業塾の講師)はコンサルティングの登竜門だ!なんて位置づけをしている中小企業診断士もいるようですが、私は全く別の考えです。そもそも、創業支援のほうが圧倒的にハードルは高い!!と考えています。

確かにアドバイスするだけなら、創業予定者のみなさんはとても素直で前向きです。一方で、業績が厳しくなってきている経営者の多くは過去の成功体験にとらわれがちなためアドバイスの耳を傾けてもらうまでがとても大変です。

しかし、創業予定者の多くは経営者としての経験はゼロなのです!!しかもお金もほぼゼロ!経営コンサルタントのアドバイスをすべて鵜呑みにしてしまう可能性も高い。
経験ゼロの方たちに、創業を促し、事業を軌道に乗せるための支援というのは思っている以上に難易度の高い仕事だと思いませんか。

大変申し訳無いですが、ある意味で言えば、すでに経営をしている事業者に対してアドバイスしたほうが、経験があるし、資金も持っているし、聞く耳を持ってもらうことさえできれば経営者のほうが成功に導くのは容易なのであります。

そもそも論ですが、創業支援が登竜門だ!という発想は、非常に短絡的で、しかも、創業塾に参加している受講者にとてつもなく失礼な心構えだということを覚えて欲しいです。

私の場合、創業塾というものは10年以上講師として担当してきており、毎回、創業塾に全力を尽くすため講座が終わるとどっと疲れがやってきます。受講者ひとりひとりの向き合い、すべての事業を成功させたいという想いでぶつかっていると、とてもではありませんが余裕を持った講演なんてできないんですよね。

創業支援と経営コンサルティングの違い

創業支援=経験を蓄積させて新たな固定概念を作る支援
経営コンサルティング=経験を壊し固定概念を覆す支援

創業支援は、経験が乏しく、しかも、確実に先行企業が存在している海に飛び込んでいくことです。まず必要なことは、その分野で必要な経験値を早期に積んでもらうかです。事業計画書を作成してもらうのも、最短距離で事業に必要な道筋を作るのか?を計画してもらうことにあります。

お金が乏しい、創業予定者ですから、無駄な時間やお金を使ってはなりません。創業した時点から、お金がどんどんと外に流れていきます。ですから創業前に、創業してからビジネスを軌道に乗せるまでの経験の道筋を描いてもらうのです。

その過程で、事業者としての固定概念を構築してもらうのであります。

一方で、経営コンサルティングでは、すでに持っている業界の固定概念を破壊することから始めます。

業績が悪化している経営者の多くが口にするのが、「うちの業界では。。。」「それは以前にやったけどね。。。」「そんなのムリに決まっている!」という業界の固定概念に染まった姿です。

その固定概念に囚われたから、業績が悪化していることに気がついていない。時代が変わっているのに、時代に対応する柔軟性が失われてしまっているのです。

ただし、長年蓄積されてきた固定概念を壊すのは非常に困難で、一筋縄では行かないのも事実です。

しかし経営を変えるためには、固定概念を壊し、新しい枠組を作ってもらうしか無いのです。そうした中から、自社の新たな考え方や方向性を見つけてもらうのが私たちの仕事なのです。

あっ!良く考えたらどちらの仕事も固定概念を変えることにあった

とブログを書いているうちに、両方共、最終的には固定概念を変えていくことが、私のコンサルティングの考え方だということに気がついてしまいました。

ただ、創業支援と経営コンサルティング、どちらが上とか下とかではなく、双方のクライアントにとっては真剣なのだということ。それを登竜門だ!という考えが少しでもあるのであれば、それはとても失礼にあたるということは覚えておいてほしいです。


渋谷雄大
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